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Therapy

第2章 初回Therapy


「もしもしぃ?玲奈?」

「さやか、何?どうしたの?」

「ん〜玲奈んとこにも招待状来たぁ?」


「招待状?」

「あ、そっか、そうだよね。元カノを結婚式に呼ぶワケないよねー」



――――別れて間もない元彼が他の女性と盛大な結婚式を挙げるという――――――


さやかからの電話で私は完全に打ちのめされた。スマホを放り出して抱えた膝に顔を埋めた。

(どうして―――――――)



何時間そうやっていただろう。

ワンルームの窓から西日が差し込んできた頃、私はやにわに立ち上がった。

立ち上がってゴミ箱の中身を床にぶちまけた。

ティッシュやアイスの空きカップなどのゴミの中からピンク色の紙片をつまみ上げて、パズルを組み立てる様にセロハンテープでつなぎ合わせた。

ようやく不格好だがショップカードの文字が蘇った。



『オナニーセラピー Ran〜女性専用』
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