第7章 少し長めのエピローグ
「はいっ!林です!」
慌てて電話に出た。
「はいっ、はい……わ、わかりました。
ありがとうございます――――」
「―――――ヤタ――ッ―――!」
電話を終えた私は人目も憚らず飛び上がった。
セラピールームに通いながら密かに再就職活動をしていた私。
ダメ元で受けた憧れの会社から、今採用通知が入ったのだ。「来週から来てください」って!
(あ、これから忙しくなるからサロンの予約しよっと。)
私は登録してあるRanさんの番号に発信した。
(―――――出ない。施術中かな?)
家に帰ってもう一度掛けたけど出なかった。
次の日も―――――