第4章 Therapy3回目
―――首から手先、脚先までぴったりと覆われた黒い網の全身タイツ姿。
(………だってコレが一番露出が少ないと思ったんだもん。でも……鏡で見ると………やだあ!すごくエッチじゃない!?)
タイツに覆われた全身が火照ってピンク色に染まってゆくのが分かった。
「さあ、お茶を飲んだらさっそく始めましょうか。何かご希望はある?」
「よ、よく分からないのでおまかせします……」
私はお茶を啜りながら応えた。
(恥ずかしくて顔を上げられないっ………)
「わかりました。」
BGMのボリュームが上がった………
「初めてさんにはこの辺がいいかしら?」
と言いながらRanさんは例の猫脚のテーブルから「何か」を取り上げた。
その「何か」は一見普通の俵型のクッション?まくら?
ピンク色のソファの上に置かれた。
「さあ、座って。」
私は戸惑ったけど、Ranさんに促されるままタイツに包まれたお尻で「クッション」を挟み込む様にして座った。
「始めます………」
Ranさんは手に持っていた「リモコン」のボタンを捺した。