第4章 Therapy3回目
翌日は出勤した。
出勤したが頭の中はセラピーのことでいっぱいだった。
(え、今日は来たんだ。)
(丸2日も休むなんてやっぱオメデタだよね。)
(妊婦ハイ……ってやつ?仕事はもう二の次ってカンジだよね――)
こんなヒソヒソ話が聞こえてきたけど全く気にならない。
あの施術室(セラピールーム)の妖しい雰囲気とRanさんのことを考えるだけで仕事中なのに不謹慎にも下半身が…………ゾクゾクと疼いた。
幸い?辞める人間にはもう仕事らしい仕事は与えてもらえず、キッチリ定時に会社を出られた。
そして予約時間ぴったりにマンションに着いた。
「いらっしゃい、お仕事お疲れ様。
シャワーをどうぞ?」
「はいっ!」
シャワーを浴びた後は用意されていたバスローブを纏った。もちろん……下には何も着けていない。
すぐに施術室に通される。
「どうしますか?レイナさん、今日は施術着を着ますか?」
「は、はいっ………」
意気揚々と来てみたがやはりいきなり「全裸」は抵抗があった。
「ではこちらのクローゼットの中から好きなモノを選んで着てね。ご準備出来たら呼んでね。」
と言ってRanさんは一旦施術室から出ていった。
可愛い取っ手のクローゼットを開ける。
(………っ!せ、施術着って!?)