第8章 【夏油傑】ひとでなしの恋【R18】
全ての欲をの中に吐き出した夏油は満足そうに息を吐いて、ゆっくりと昂りを抜いた。
身体が小さな刺激に反応するが、甘美の声はもう上がらない。
白く濁った液体が割れ目から溢れだし、赤く腫れたお尻に伝い、シーツを汚していく。
「また零れてるよ。せっかく飲ませてあげたのに」
夏油は楽しそうに嬉しそうに言って精液を指に絡め、の中へ戻すとゆるやかに指を動かしていく。
「すぐ、る……」
「うん?」
か細い声が夏油の耳に届いた。
ぼんやりと天井を見つめるの瞳は虚ろだ。
学生時代、箍が外れて一日中の身体を抱いたことがあった。
その時も今みたいに意識が朦朧してベッドに横たわる彼女の姿が目に入り、慌てたのを思い出した。
「すまない、身体つらかったね?」
ああ、また私はやってしまった。
そう思っているのに自然と口角があがるのは、彼女の痴態を久しぶりに見ることができ、内心では興奮しているからだ。
もっとの乱れる姿を見たいと思うが、これ以上やってしまっては嫌われてしまう。
それだけは避けなくてはいけない。
なぜなら、彼女のことを愛しているから。