第6章 【石神千空】人はそれを○○と呼ぶ【R18】
「体外式ポルチオつってな、本来は挿入せずにマッサージのみで腹イキさせるポルチオ開発のことなんだが………ククッ、聞いちゃいねえか」
「死んじゃう……っ!!だめっ……それ……、…んぁっ……!!ひぅ、ぁあっ…ゃ、はっ…はぁっ!!きもち、すぎて……っ、死んじゃうっ……」
「それは………困る」
ふいに、千空の動きが止まった。
不思議に思い振り返ると千空は唇を噛みしめているのが見えた。
瞼の裏にこみ上げてくる熱いものを見せまいとする千空の顔は自然と俯いてしまう。
彼の弱い部分に触れてしまったことに気が付き、彼女はゆっくりと体勢を変えると、腕を広げ彼を抱きしめた。
お互いの心臓の音が重なり、心地のいい時間が流れる。
「大好き、千空くん。宇宙で一番大好き」
「……わーってる」
「千空くんを試すようなことして、ごめんね」
「………もう、抱かれんのは俺だけにしろ。俺だけがいい。俺だけのがいい」
「そんなの、千空くんだけに決まってる。千空くんしかいらない」
抱きしめていた腕を緩めお互いに顔を見合わせる。
潤んだ瞳と瞳がぶつかり、どちらともなく唇を合わせた。
つがいの小鳥のように短いキスを繰り返す。
再び唇を合わせた時、今度は自然と舌を絡ませていた。
それが当たり前だと言うように。
お互いの歯並びを確認し、舌の動きを追いかけ、過ぎていく時間を防ぐように重ねられた唇は離れなかった。
「私は千空くんのものだよ。それで、千空くんは私のもの」
小さく甘いリップ音と共に彼らの唇は離れた。
「私をもっともっと満たしてよ」
「脳みそン中セロトニンでいっぱいにしてやるよ」
「ふふ、なにそれ」
くすくすと笑うと、彼らはまた口付けを交わした。