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氷が溶けるまで。【中原中也】

第7章 出会い


----3ヶ月後

俺と太宰はある情報の元、この研究所へやって来た。

数ヶ月前から少女の実験を行っている。
治癒力が優れていて、どんな実験にも耐えれるとのこと。

おそらくのことだ。


太宰「ねぇー、中也。君の知り合いのちゃんってどんな子?可愛い?」

「ごちゃごちゃ云ってねぇで、行くぞ。」

太宰「教えてよー、それによっては私もやる気を出すことができる」


「チッ。ぁあ、すげぇ可愛い。絶世の美女だぜ」


太宰「あやしー、まぁいいや。ちゃっちゃと片付けよう。」


----研究所内

男「っく。」バタン
俺の蹴りで男が倒れる。

「ざっとこんなもんか?どこにいんだよ、彼奴。」

太宰「中也、ちゃんは恐らくこの扉の奥だ。」

目の前の扉はかなり厳重な扉だ。

「ぁあ?んなの俺の重力で1発だ」

俺は扉を壊し、中に入る。

その瞬間凍えるほどの寒さに身体が強張った。


太宰「凍死できそうな寒さだ! ん?あれはなんだい?」
太宰の指さす方へ視線を向ける。



「はっ!!!」

あたりは氷一面になっていて、研究員たちが倒れている。
その中心で大きな氷の塊の中にがいたのだ。


慌ててに近づく。

氷の塊は非常に固く、俺のパンチでさえもなかなか効かない。
重力を最大限に込めたパンチをする。

バリ。っとヒビが入り、何発か殴ってやっとの顔が氷から出た。

「、!起きろ!」

全く反応せず、呼吸もない。

「おい!糞太宰!早く異能を解け!」

太宰「珍しく中也が本当のこと云っているではないか!とても美しい。」

「はよやれ!」

太宰「はいはい、王子様のキスで目覚めさせよう。」

呑気なことを云い、の唇に顔を近付ける糞太宰。

その頭を掴み、太宰の手をの頬に触れさせる。

太宰「中也!痛いじゃないか、私は痛いのが嫌だと何度も言っているじゃないか!」

「っるせ、接吻しようとしてたくせに」


を覆っていた氷は溶け始めた。



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