• テキストサイズ

氷が溶けるまで。【中原中也】

第7章 出会い


診療所へ着き、中に入るも異様に静かだった。


人の気配もない。

診察室へ入ろうと扉を開いた途端、血生臭い匂いに鼻を歪ませる。

慌てて室内に入る。

そこには、、、、。

「先生っ!!!」


重なり合うように倒れている先生と奥さん。

2人に慌てて駆け寄るも、奥さんは既に亡くなっていた。

先生はかろうじて息があった。


雪平「中也くん、、、。が攫われた。頼む、を救ってやってくれ。あの子があの子じゃなくなる前に、、、。」


「ああ、すぐに連れ戻す。だからしっかりしてくれ!」

雪平「中也くん、を頼む。守ってやってくれ。私たちの代わりにそばに居てやってくれ。」


そう俺に言葉を遺し先生は静かに息を引き取った。


「約束だ。俺がを連れ戻す、を守る。だから安心して見守っていてくれ。」


俺は部下たちに後を任せ、診療所を後にした、、、、。


---------

「首領、雪平先生を保護しに向かいましたが既に敵に襲撃されていました。」

森「そうか、、、。残念だ。」

「娘のが攫われたと、云っていました。」

森「やはり敵の目的はちゃんか。」

「首領、を知っているんですか?」

森「勿論だとも。彼女が幼い時から知っている、よくエリスちゃんが面倒見てくれたものだ。中也くんも知っているようだね?」

「はい、羊にいた頃よく世話になった人です。」

森「そうかい、なら話は早いね。中也くん、君と太宰くんに任務を与える。雪平を救出、敵組織を消滅させてきてくれ。」


「首領の仰せのままに、、、。」



、無事でいてくれ。
必ず俺が救い出す。


しかし、彼女を連れ去った奴らの情報は非常に少なかった。
彼女を見つけ出したのは、3ヶ月後であった。





/ 259ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp