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氷が溶けるまで。【中原中也】

第2章 再会


突然姐さんがを呼んだ。
紅葉「、こっちへ来てくれぬか?」

『どうかしましたか?』

紅葉「、悪いが今日の会食じゃがわっちの代わりに出てくれぬか?ちと急用ができてのぉ。心配するな、中也もいる。」

『判りました。』

俺は姐さんの顔をパッと見る。

"2人きりで行ってこい。"そう云われている気がした。

そう、今日の会食は姐さんと2人だ。
次の任務のことなどを話し合うくらいなので、姐さんが急用なら日付はずらせるのだ。


だが、姐さんのご厚意だ。有り難く受け取ることにした。

そして約束の時間にまたを迎えにくる約束をし、俺は部屋を出た。


楽しみで仕方がない、久しぶりにと2人きりだ。

糞太宰のことでイラついていたのに、今は全く気にならない。

時間が来るまで書類作成をしたが、今までにないスピードで終わらせることができた。


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『っ!姐さま、スーツじゃダメでしょうか?』


紅葉「ならぬ、前にも云ったじゃろ?大切な会食の際は女子は着飾るものだと。」

そう云い帯を締められる。

紅葉「よしっ、これで善い。」

姐さまに紅を塗られ、鏡の前に立たされる。

鏡に映る自分はいつもと全く違う姿だ。


紅葉「美しい、やはりは青がよく似合うのぉ。」

前回と同じ着物だが、肩の部分が前よりも出ている気がする。

また女好きの相手がいるのだろうか、、、。


紅葉「そろそろ迎えが来る頃じゃな。」


コンコンとノック音が鳴る。


それと同時に心拍が上がった、、、。



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