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氷が溶けるまで。【中原中也】

第7章 出会い


扉を開けて入ってきた人物に目を奪われた。

ホワイトシルバーの美しく、長い髪、肌は色白で目の色は宝石のような青紫色。
まるで人形のような少女だ。

目が合うが、慌てて晒す。
『パパ、これママが皆んなで食べてって』


雪平「ありがとう、娘のだ。ご挨拶して。」

『雪平です。よろしくね』

ニコッと笑った顔に俺も白瀬も顔を赤らめた。
あまりにも眩しく、美しかったからだ。


それから俺たちは怪我をするたびに先生のところに世話になった。
先生は嫌な顔せず、治療をしてくれた。

「なぁ、先生。何でこんなに親切にしてくれんだ?」

雪平「私は元々孤児でね、幼い時から路上生活を送っていた。生きていくために悪いことも平気でしていた、そんな時に手を差し伸べてくれたのが今の両親だ。彼らは本気で叱ってくれて、優しさや愛を教えてくれた。だからかな?私も助けを求めている子供達を無視できないのは。妻の透子には頭が上がらないよ。」

先生は頭を掻きながら、隣を見る。

透子「ふふ、そんな貴方を好きなったんですよ。」

微笑む先生の奥さんの顔はにそっくりだ。

雪平「中也くん、君も透子のような女性と結婚しなさい!とかはどうかね??」


「なっ、何言ってんだ!」
途端に顔が赤くなった。

透子「もう!中也くんが困っているじゃない。ごめんなさいね。」

「い、いや。別に。」


雪平「中也くんなら任せられると思ったのに。是非考えておいてくれ!」

透子「あなたっ!!」


2人のやりとりをぼーっと見ていた。
なんかいいな。
俺にもいつかこんな未来が訪れるのか?


『また喧嘩してるの?どうせパパが変なこと云ったんだろうけど。』


突然現れたに驚き、慌てて顔を背ける。
何故だか恥ずかしかったからだ。


雪平「はは、バレたか。さぁ、飯にしよ!中也くんも食べていきなさい。」



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