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氷が溶けるまで。【中原中也】

第7章 出会い


---8年前

「っく!糞。」右腕を押さえる。
白瀬「おい、中也大丈夫か?悪い、俺を庇ったせいで。お前に怪我させた。」
「気にすんな、これくらい問題ねぇ。」

??「君たちどうしたんだい?君!怪我してるじゃないか!着いてきなさい、私は医者だ。診療所はすぐそこだから。」

白瀬「で、でもそんな金ねぇ。」
??「そんなの要らない、早く来るんだ!」


知らないおっさんに声をかけられ俺たちは仕方がなく着いていった。


擂鉢街からすぐの場所にひっそりと佇む診療所があった。


??「よし、これで大丈夫だ。」
「すまない、手間かけさせた。」

??「私は雪平忠志だ。よろしく。」
「中原中也だ。」
白瀬「俺は白瀬撫一郎だ。」


雪平「君たち、羊のメンバーかい?」
「ぁあ」

雪平「君たちはまだ子供だ、戦いなどして欲しくない。」
「悪いが、俺たちには理想がある。それを実現するには戦うしかねぇんだ」



雪平「なら、今後怪我をしたらうちに来なさい。お金とかは要らない。」

「な、なんでそんなに親切にしてくれるんだ?」

今まで大人たちに助けを求めたことはあった。だが、皆無視をした。
何故こんなに親切にしてくれるのか不思議で仕方がなかった。
何か裏があるのか、、、?


雪平「私にも君たちと同じくらいの娘がいる。だからかな?」

コンコンっと扉が開く。

『パパ?診察終わったの?』

雪平「ぁあ、今終わったよ。。」


そう俺がと出会ったのはこれが初めてだった。



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