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氷が溶けるまで。【中原中也】

第6章 DEAD APPLE


「お前、あん時の嬢か?」

??「辻村です。」

「辻村、此奴を頼む。」

腕の中にいるを辻村へ託す。
は何がなんでも止めてくると思い気絶させた。

の涙に相当弱いからだ。

万が一糞太宰が死んでいたとしても、あの龍をどうにかしねぇとならねぇ。

だけは生きててほしい。


辻村「彼女は、、、?」

「俺の光だ。」

辻村「彼女を置いて本当に行く気ですか?死にますよ。」


「ああ。辻村、ビビって帰っていい時はどんな時か判るか?」

辻村「判りません。」


『ちゅ、うや、、、。』

「っ、、、。」

目を覚ましたは這って俺の元へ向かってきた。

慌てて駆け寄り、抱き締める。


『中也、絶対に帰ってきてね。待ってるから。』

「ああ、待っててくれ。大丈夫だ、すぐ戻る。」

触れるだけの口付けをし、再び辻村の方へを渡す。


「さっきの答えだ、ビビって帰っていい理由なんてねぇんだよ。」

俺は飛び出した。



は俺を信じて待ってくれている、なら俺は生きて帰るしかねぇ。



「待ってろ、。」





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