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氷が溶けるまで。【中原中也】

第6章 DEAD APPLE


バン!

俺は扉を蹴飛ばす。

「電話一本で俺を出前みたいに呼び出すとは良い度胸じゃねーか」

坂口「皆さん、少し席を外してください。ここは政府の施設ですよ。タダで済むと思っているのですか。さんは?」

「タダで済むかどうか決めるのは俺だ。は外で待たせている。」



坂口「貴方は僕に借りがあるはずですよ。」

「それは手前の方だろ。」

坂口「、、、何の話ですか。」

「だから手前はダメなんだよ!」

俺は怒りのままに壁を殴った。

「俺が何も知らねぇと思ってんのか?6年前の龍頭抗争、手前ら役人がしでかしたことを。」

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「依頼は受ける。報酬は手前の命だ。」

『中也、、、?』

「、外で待ってろって云ったろ?」

『ごめん、大きな音がしてからなかなか帰ってこなかったから。』


「話は終わった、行くぞ。」

彼女を横抱きにして、部屋を出てる。
は恥ずかしそうに教授眼鏡に会釈をする。

俺らはある場所へ向かう。

『中也、安吾さんとなんの話をしてたの?依頼者は安吾さんなの?』

「男の話だ、手前が心配することねぇよ。」

には依頼のことは云いたくない。
必ず止めるからだ。


-------
中也に連れて来られたのは政府の施設だ。

政府が中也に頼み事?

中也は中に入るとベンチに私を降ろす。

「教授眼鏡と話をしてくる、はここで待ってろ。」


何故か胸騒ぎがした。
中也の袖をぎゅ。っと掴む。

『中也、私も行く。』

「ふっ、お姫様抱っこでか?」

『歩けるもん、、、、。』

一歩踏み出すも、よろけて中也に抱き止められる。

「ほら、無理だろ?心配すんなすぐ戻る。」


優しくキスをされる。

『早く戻ってきて、、、ね?』

「ああ、待っててくれ。」



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