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氷が溶けるまで。【中原中也】

第6章 DEAD APPLE


部屋から出ようとするの手を掴んだ。

もう少しそばにいて欲しかった。


椅子に座ろうとするをベッドへ引き摺り込んだ。

目の下に少しクマが出来ていた。
きっと眠らずに俺のそばに居てくれたのだろう。

頭を撫でてやると数分後には小さな寝息が聞こえた。


「愛してる、。」

眠っているのおでこにそっとキスを落とす。


俺も気が付けば眠りについていた。


ガチャっと扉が開く。

紅葉「、中也?おやまぁ。ふふ、可愛らしいのう。」


なかなか戻らないを心配し、様子を見に来た紅葉。

1人用のベッドにと中也はくっつき眠っている姿を少し眺め、部屋を後にした紅葉であった。


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「んっ、、、。はっ/////」

目の前にはぐっすり眠っている。


まるで眠り姫のようだ。

眠っている間なら、バレないか、、、。

頭の中で悪魔が囁く。


に顔を近づける。


あと数センチ、、、、。


のところで思い止まる。


「はぁー、情けねぇ。」

こんな姑息なやり方、太宰じゃねーんだから。

『んぅ、、、。』

「おはよ、。」

『おはよう、中也』

「っ/////」

初めてだった、がポートマフィアに来てから微笑んだのは。


『身体はもう大丈夫?』

「あ、ああ。もうバッチリだ!」


『善かった、私そろそろ戻るね。』

「ありがとな。」

は部屋を出た。
部屋には微かにの香りが残っていた。


「さぁ、俺も戻るかっ!」

--------

医務室を出て、姐さまの元へ向かう。


久しぶりによく眠った気がする。

ふわっと中也の香りがした。

タバコと香水の混じった香りだ。

中也も少し元気になってた気がするので、安心した。
だけど、辛そうな顔をしていた中也の顔が脳裏に焼きついていた。


あんな辛そうな中也の顔もう見たくない、、、、。





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