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氷が溶けるまで。【中原中也】

第6章 DEAD APPLE


拠点に戻ってきた中也は血だらけでぐったりしていた。

『中也っ!!』

慌てて駆け寄る。

太宰「大丈夫だよ、眠っているだけだ。」

『太宰さんもご無事で善かったです。』

太宰「ふふ、心配してくれていたのかい?」

頭を撫で乍ら太宰さんは微笑んだ。


医務室で眠っている中也、なかなか目覚めない。

太宰さんから中也が汚濁を使った理由を聞いた。

中也の仲間であった6人が全員殺されていたことを。

中也が目覚めたらなんて声をかけよう、、、。

そんなことを悩んでいた。

ガチャっと扉が開く。

『織田作、、、。』

織田「中原はまだ目覚めないか?」

きっと心配して様子を見にきたのだろう。

『うん、太宰さんはパワー切れなだけだから大丈夫だって。』

織田「そうか。は大丈夫か?」

『え?うん、大丈夫だけど、、、、。』

織田「あんま寝てないだろ、少し寝ろ。」

『大丈夫だよ、中也の方が辛いから。』

織田作に尋ねた、中也へなんて言葉をかけたらいいのかと。

織田「中原が目覚めたら、"辛い時は泣いていい"と伝えて肩をかしてやれ。」


『それだけでいいの?』

織田「そうだ、それだけでいい。」

そう云って織田作は部屋を後にした。

暫く中也の寝顔を見ていると、気が付けば眠っていた。

そして今に至る。

「ありがとな、もう大丈夫だ。」

『うん。そろそろ戻るね。』

部屋を出ようとすると手を掴まれる。

「もう少し居てくれねぇか?」

椅子に腰掛けようとすると、ベッドへ引きずり込まれる。

『ち、中也、、、?』

「寝てねぇてだろ、少し寝ろ。」

頭を撫でられていると自然に瞼が重たくなった。


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