第6章 DEAD APPLE
俺はバイクに跨り、再度発信機で位置を確認する。
『中也っ!』
「おお、か。いってくる。」
『私も一緒に行く。危険すぎる。』
俺の袖をぎゅ。っと掴む。
「心配すんな、さっさと糞太宰達を見つけて白麒麟をぶっ倒して帰ってくる。」
『でも、、、、。』
袖を掴むの手を握る。
「大丈夫だ、待っててくれ。」
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広津さんから中也は1人で敵組織に乗り込むと聞き、慌てて中也を探す。
見つけた時にはもうバイクに跨っている状態。
止めなくては、、、、、。
いくら中也は強くても、敵の能力が判らない以上危険だ。
行って欲しくなかった。
止めても、中也は聞く耳を持たない。
なんて云えば止めてくれるのか必死に考える。
"大丈夫だ、待っててくれ。"
「外は危険だ、手前は拠点内にいろ!」
一瞬だけ力を緩めてしまう、その隙に中也はバイクで走り去ってしまった。
『中也、、、。』
私はただ中也の後ろ姿を眺めることしかできなかった。
広津「さん、中へ戻りましょう。」
『広津さん、中也は大丈夫だよね、、、?』
広津「中原殿は強い、必ず太宰殿たちを連れて戻ってこられるかと。」
広津さんに背中を押され、拠点内へ戻る。