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氷が溶けるまで。【中原中也】

第6章 DEAD APPLE


森「はぁー、参ったね。実に好ましからざる事態だ。」

あれから複数の組織による抗争は単一の戦争へと変化していった。

"白麒麟"は謎だらけだ。
おかげで首領も頭を悩ませている。

森「マフィアを除く四大組織はほぼ壊滅、我々にしても幹部から準幹部級の人間が何人も行方不明になっている。太宰くんもその1人だ。」

「太宰のポンツクはともかく他の仲間は扶けなくては」

森「生きていれば、、、、ね。」


糞太宰を含む多くの人間が行方不明になった。
現役幹部だった人間も死んでいる。
それほど現場は最悪の事態だ。

俺の仲間も連絡が取れなくなっている、、、。


『、、、、、。』

からの視線に気付き、彼女を見る。
きっと俺を心配しているのだろう、心配そうな瞳だ。


広津「なにか新しい手がかりを見つけたのか新品の顕微鏡を購ったようですが、、、、」



広津の言葉で気付く。
の目の色も変わった、恐らく気付いたのだろう。

「そいつは何処にある!」

広津「太宰殿の部屋に、、、」

「あのクソッタレ!案内しろっ!」


俺と、広津は太宰の部屋へ向かう。


広津「これですが、、、、」

広津が指差す顕微鏡を壁へ投げつける。

広津「な、なにも壊さずとも、、、」


『あった。』

の手の中には発信機を兼ねた通信機。

「チッ。この発信機と同じ周波を追跡しろ。あの野郎は行方不明なんじゃねぇ。敵の攻撃を読んで態と捕まったんだ。」


「この発信機が示す先に太宰と白麒麟がいる。」



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