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氷が溶けるまで。【中原中也】

第6章 DEAD APPLE


6年前

龍頭抗争から70日目

「太宰っ!何処だ、太宰!」


『太宰さん、中也が呼んでますよ。』

ガチャっと扉が開かれる。


太宰「五月蝿いなぁ。せーっかくちゃんの膝枕でお昼寝してたのにー」

太宰さんはアイマスクをして私の膝の上ででお昼寝をしている。
首領から呼び出しもされているようだが、お構いなしのようだ。


「チッ。から離れろっ!」

中也に手を引かれ、太宰さんから離される。

「ったく、首領から呼び出しがあったってのに何の膝の上で寝てやがる!もでなに太宰に膝枕してんだよ!」

凄く不機嫌な中也だった。

『ごめんなさい。膝枕しないと死んじゃうって云うから、、、。』


「次そんなこと云われたら無視しろ!判ったか!?』

『う、うん。』

太宰「はぁ、嫉妬深い男はモテないよ?」

「っるせぇ!」


太宰「っで私に何か話かい?」

太宰さんは顕微鏡を持ってくるとかなんとか云っていた。


「阿保!今外が如何いう状況か判ってんのか!?ポートマフィア以上いや、ヨコハマ史上最悪の抗争だぞっ!」


太宰「そんなに怒鳴らなくても判ってるって。」


ヨコハマは血の海だった。
あらゆる組織が潰されている。

ポートマフィアも数百人規模で死者が出ている。


太宰「ま、心配いらないよ。全員死ねば自動的に終わる。」

「本気で云ってんのか、手前。」


私は黙って見ることしかできなかった。


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