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氷が溶けるまで。【中原中也】

第5章 愛しい君。


『っん、はぁ、ちゅーや、んぅ。』

「すげぇ、可愛い。」

部屋にはリップ音と、二人の荒い息遣い。
酸欠しそうなくらいの激しいキス。



唇が離れて、シャツの釦を3つほど開けられる。
そのまま中也の唇は胸元へ、、、。


「っん!」

「手前は俺のモノだ。」

小さな痛みが走った、中也は満足そうな顔をする。

再度顔が近づいてくるが、突然中也が私に倒れかかる。

『中也!?』

慌てて中也を覗き込むと小さないびきをかいて眠っている。

『もう吃驚させないでよ。』

彼の髪を撫でて、頬にキスを落とす。

『おやすみなさい。』

部屋を出ようにも中也に抱き締められているので、動けない。

彼の寝顔を見ていると自然にこっちまで眠くなってきた、、、。


私はそのまま瞼を閉じた。



-------

「ってぇ、、、。」

昨日の葡萄酒が強すぎたのか、頭が痛い。

ふわっと香る愛しい人の香りと人の気配。

横を見ると、が眠っている。

しかもいつも上までぴっちりと閉めてある釦は3つほど開いており、胸の谷間がしっかり見え、赤い印が残っている、、、、。


嘘だろ、全く記憶がない。
ヤッちまったのか!? 
いや、俺は服を着ているし、も釦が開いているだけで他は着崩れしていない。


しかし全く記憶がない、、、、。
また頭が痛くなった、今度は酒のせいではない。


『んっ、、、。おはよ、中也。』

「ぉお、う!おはよ。っう////」

少し寝ぼけた顔のがあまりにも妖艶すぎて自身のモノに熱が溜まるのが判る。

まさに目に毒。

「、その昨日のことなんだが、、、、。」

『昨日??"あの後"すぐ寝ちゃったじゃない。』

"あの後"とは、、、一体なんだ!?

やっぱりヤッちまったのか!?


もう仕方がない、腹を括るしかねぇ。


「、すまねぇ!!昨日のこと覚えてねぇんだ!俺、その、、、手前に、、、」




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