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氷が溶けるまで。【中原中也】

第5章 愛しい君。


「ロマネの64年ものです。」

紅葉「善いのかえ?秘蔵の品じゃろ?」


「今日よりコイツを開けるのにふさわしい日があるってかい?姐さん。」

森「勝利に。」


そう、芥川くんと敦くんが共闘してギルドの長、フランシスを倒したのだ。

長い戦いが終わったのだ。


「首領、芥川の処罰は如何します?」

森「処罰?彼は今回の功労者だ。」

首領の云う通りだった、芥川くんは暴走はしてしまうけどいつも必ず結果を持ち帰ってくる。
彼なりの嗅覚なんだろう。

彼は未だに太宰さんの背中を追い続けている。
もう、十分強いのに、、、。

敦くんと共闘して戦ったなんて、正直驚いた。
彼はいつも単独で動く、仲間をあまり信じずに。
それにあんなに敦くんのこと嫌っていたのに、、、。

もしかして太宰さんが仕向けたのか、、、、?


紅葉「太宰は今回の結末まで凡て見ておった。」


やっぱりだ、、、。
太宰さんは本当に凄い人だ。



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酔った中也を彼の部屋へ連れて行く。

私はお酒に強いらしく、全く酔わない。



部屋に着き、中也をベッドに寝かせた途端手を引かれ、ベッドへ引き摺り込まれる。


『起きたの?』

「ぁあ。ありがとな、送ってくれて。」

私のおでこにキスをする中也。

『うん、いつもの事だし。もう少し寝たら?』


「やっと手前の2人きりになれたんだ。おちおち寝てられねぇよ。」



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