• テキストサイズ

氷が溶けるまで。【中原中也】

第4章 眠り姫


Qの監禁場所に辿り着くも、あまりの荒れ具合に一瞬息をするのを忘れてしまう。


『中也、、、。』

どうか無事でいて、、、。

1番荒れている場所に辿り着く。

地面に倒れている中也を見つけた。


『中也っ!!!!!』

慌ててかけよる。 呼びかけても応答はしない。
息はあるし、心臓も動いている。
しかし身体のあちこちが血まみれだ。

『中也、目を覚まして、、、。1人にしないで、、、。』



ずっと中也がそばにいてくれた。
中也が沢山私に教えてくれた。
楽しい、嬉しい、美味しい、悲しい、怒り、愛しいを、、、。

織田作が死んでしまった時も、太宰さんが突然居なくなってしまった時も中也は私のそばにずっといてくれた。
もっと早く中也に対する想いを判っていれば善かった。


『中也、愛してる、、、。』

そっと中也の唇にキスを落とす。


「っんぅ。、、、?っ!!」

『中也っ!!善かった、、、。』

「っ!」

中也は突然起き上がり、私を強く抱き締める。
私も中也の背に手を回す。

「悪かった、俺があの時一緒にいれば手前が連れ去られることもなかった、大怪我をすることもなかった。」


『中也は悪くない、私がもっと強ければ、、、。心配かけさせてごめんなさい。』

「、もう一度云う。俺は手前が好きだ、出逢った時からずっと惚れてた。約束する、ずっとそばにいる。俺の女になってくれねぇか?」

『はい、私も中也が好き。こんな私だけど、お願いします。』

「すげぇ嬉しい、、、。最高の夜だっ!」

『ふふ、大袈裟だよ。』

「。」

名を呼ばれ、上を向く。

『「ん。」』

触れるだけのキスをされる。



何度も、何度も。






/ 259ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp