• テキストサイズ

氷が溶けるまで。【中原中也】

第4章 眠り姫


『ちゅ、ん。ちゅ、んぅ。』

触れるだけの接吻を繰り返していたが、少しずつ深くしていく。


の存在を確かめるように、、、。

やっと手に入れることができた。
愛しい彼女。

目をきゅ。っと瞑り、顔を真っ赤にして口付けに応えるが可愛くて仕方がない。


『んぅ、ちゅ、、や。ん。』

俺の胸をトントン叩く。
そっと唇を離す。

『く、苦しいよ。』 

「悪りぃ、手前があまりにも可愛すぎて。つい。」

『もう!中也の莫迦、、、。』

顔を真っ赤にし、目を潤ませて俺を睨む。

「んな、顔しても煽ってるようにしか見えねぇ。」

『もう!帰るよ、、、。立てる?』

怒りながらも俺の心配をしてくれる、可愛すぎんだよ!


「悪りぃ、結構全身痛てぇ。肩貸してくれるか?」

『勿論よ、掴まって。』

の小さい肩に腕を回す。

「ありがとな、。」

『どういたしまして。』

そう云って微笑んだの顔は、昔よくしていた顔と同じだった。

「、好きだ。」 『私も好き。』

触れるだけの接吻をもう一度する。


夜空に光る星はキラキラ輝いていた。
まるで俺たちを祝福するかの様に、、、、。


----------

中也を担ぎながら車へと向かう。

『ふふ。』

「ん?なんだぁ?」

『なんでもない。』

「嘘つきやがれ!なんだよ、云えよ。気になんだろ。」

『嬉しくて。中也とまたこうやって一緒にいれて。』

「な、なんだよ。手前はいちいち可愛いすぎんだよ!」

顔を真っ赤にする中也。

勿論中也と一緒にいれることも嬉しい。

だけど、私のキスで目覚めた中也。

昔、エリス嬢に読んであげた眠り姫のお話を思い出した。

でも男女逆であったことが可笑しくて、思い出し笑いをしてしまったのだ。


中也にキスしたことは恥ずかしくて云えないので、このことは中也には秘密だ。


空に光る星は宝石のように輝いていた、、、。





/ 259ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp