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氷が溶けるまで。【中原中也】

第4章 眠り姫


「愉快な冗談だな、おい。異能じゃねーんなら、ありゃ何だ。」


太宰「仕方ない、懐かしの遣り方でいこう。作戦コード"恥と蟇蛙は?」

「はぁ?ここは"連子の外に雨"か"造花の嘘"だろうが。」


太宰「中也、私の作戦立案が間違っていたことは?」


「チッ。糞、人使いが荒い奴だぜ」


重力操作で触手野郎を地面にめり込ませる。

「そのまま寝てろ、タコ。」

太宰「お見事!」


「ったく、人を牧羊犬みてぇに顎で使いやがって。」

太宰「牧羊犬が居たら使うのだけど、居ないから中也で代用するしかなくてね、、、。」

「手前っ!」

糞っ、腑が煮えくりかえりそうだ。


突然目の前の太宰が吹っ飛ばされる。

振り返るとそこには化け物に変身した触手野郎が、、、、。


「おいおい、こりゃマジでどういう冗談だぁ。」


隙をついて吹っ飛ばされた太宰の元へ向かう。

「太宰、、、腕が。」

太宰「中也、死ぬ前に聞いてほしいことが、、、。」

「なっ、、、、なに云ってやがる!手前がこんな処で、、、」

太宰「ばぁ!怪我の身で戦場に出るならこれくらいの仕込みは当然だよ。」

「手品してる暇があったら、あの悪夢をなんとかする方法考えろっ!!!」


太宰「いやぁ無理無理、諦めて死のう!もう残った方法は"1つしかない"」

糞太宰がこの言葉を云うことは、、、。

つまり


「"汚濁"をやる気か?」



太宰「選択は任せるよ」

糞太宰のサポートがなければ俺は死ぬ。
からはいつも止められていた。
きっと今もこの場に居れば怒られている所だろう。

「選択は任せるだと?手前がそれを云う時はなぁ、何時だって選択肢なんてねぇんだよ。」


"悪りぃな、。帰ってきたら怒ってくれ。"




「汝、陰鬱なる汚濁の許容よ。更めてわれを目覚ますことなかれ。」







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