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氷が溶けるまで。【中原中也】

第19章 新米パパとママ


「はぁ!?手前本気で云ってんのか!?」

『それなら入るって云ってくれたもの。ね?龍くん』

の問いに頷く芥川

俺は頭を悩ませている。


ことの発端は風呂だった。

「よしっ、風呂行くか!」

敦「はーい!!」

芥川「、、、僕は入らぬ。」

忘れていた、芥川は大の風呂嫌いだったことを。
これは餓鬼になっても変わっていないようだ。


「怖いのか?俺も敦もいんだろ?怖くなんかねェぞ」

芥川「怖くなんかない!!ただ、、、嫌いなのだ。」

「ささっと入るだけだ、ほら行くぞ」

嫌がる芥川を抱き抱えた瞬間だった。

芥川「うわーーーーーん!!」

芥川大号泣

風呂の支度を終えたがちょうど戻ってきた。


『どうしたの??あっ、、、なるほどね。』

は瞬時にことの状況を把握した。

そしてからとんでもない爆弾発言が飛び出したのだ。

『龍くん、おねぇさんとお風呂入ろっか?』

芥川は涙を流し乍らも、の言葉を聞き頷いた。

そして冒頭に戻る。


「手前、相手は芥川だぞ!!」

『でも、昔の記憶は無くなっているしタオルも巻くから。』

「なら芥川は風呂無しだ!」

『そんなのダメだよ!汗もかいてるし。中也、心配しないで?ほら、2人とも眠そうにしているし早く寝かせてあげないと、、、、。』

の言葉で2人に目をやる。
確かに眠そうにしている、それに眠ってくれたら、、、、。
を独り占めできる。

「ッ、、、、」

迷った。
の裸を守るか、を独り占めするか。


どうする、、、、俺。




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