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氷が溶けるまで。【中原中也】

第19章 新米パパとママ


敦「んっぅ。おねぇさん?」

突然起きた敦にびっくりし、慌てて2人は距離を取った。

『ど、どうしたの??』

敦「あっ!おねぇさんいたぁ!いなくなっちゃったかと思った。」

『大丈夫、どこにも行かないよ。』

どうやら見られていなかったようで一安心する2人

芥川「んっ、、、。はっ、眠ってしまった!」

『ふふ、おはよ。龍くん』

芥川「お、おはよう///」

敦「おねぇさん、僕お腹空いちゃったよー」

『そうだよね、ご飯にしよっか!簡単に作るから待ってて。中也2人をお願い!』

は2人のご飯を作りに部屋を出た。

2人を任されたが、子守りなんてしたこともない。

がいなくなり不安な顔をする2人と目線を合わせるためにしゃがみ込み、とりあえず自己紹介をした。

「んな、ビビった顔するな。俺は中原中也だ、宜しくな。」

敦「ちゅーやさん?」

「ああ、そうだ。」

敦「ちゅーやさん宜しくね!」

芥川「宜しくお願いします、、、。」

「が戻ってくるまでどーするか、、、。」

エリス嬢がこの前置いていったクレヨンと画用紙があったことを思い出した、今度首領に届けようと思って引き出しに片付けていたのを取り出し、2人に渡した。


「これで絵でも書いて遊んどいてくれるか?」

敦「わーい!!」

芥川「承知した」

2人は大人しく絵を描き始めた。

「何描いてるんだ?」

敦「僕と芥川くんとおねぇさんと中也さん!」

「おー、上手く描けてんじゃねぇか」

お世辞にも上手いとは言えないが、特徴を捉えた絵だった。
敦の頭を撫で褒めてやると、嬉しそうな顔をする。
子供って可愛いもんだな、、、。

そんなことを考えていた。

「っで?手前は何を描いてんだ?」

芥川の絵も気になり、覗いてみると、、、


芥川「僕とおねぇさん」

そこには手を繋いでいるであろう、2人の姿。

此奴、、、3歳児のくせにかなりマセてやがるな。


敦「僕大きくなったらおねぇさんと結婚するんだぁ!」  



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