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氷が溶けるまで。【中原中也】

第18章 俺のモノ


「〜♪」

隣を歩く中也は誰が見てもご機嫌だ。

結局ポートマフィアへ戻ってきたのは夜の9時だ。

中也が徹夜で書類を片付けるらしく、今日は久々に此処に泊まることにしたのだ。

??「さんっ!」

『あっ、龍くん。体調はどう??』

芥川「先ほどは誠に申し訳ない、僕の不徳の致すところ。」

すごい勢いで頭を下げる龍くんに驚いてしまった。

『仕方ないよ!あれは事故だし、それに龍くんだってあんな状態だったんだし。私は全然気にしてないよ!』

芥川「このような事は2度と起こさぬ。」

龍くんは再び頭を下げて、任務へと向かった。


『そういえば、どうして私の居場所が判ったの?発信機壊れてたでしょ?』

「昔から手前はなんかあったらアイツのとこ行ってただろ?そーなんだよなぁ。発信機直さねぇ、、、、はぁ!?手前知ってたのか!?」


『うん、太宰さんが教えてくれたの。』

「あの糞青鯖、、、、別にあの野郎みたいにストーカーするつもりはねぇからな!!!」


『ふふ、判ってる。心配してくれてたんでしょ?』

「まぁな、、、。」

『ほら書類確認溜まっているんでしょ?私も手伝うから早く終わらせよ。』

に手を引かれ、自室へと向かう。

俺の手をしっかりと握る小さな手を俺も握り返した。


此奴だけは、、、だけは誰にも渡さない。


此奴は俺のモノだ。


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