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氷が溶けるまで。【中原中也】

第18章 俺のモノ


『んぅ、んン、、、ちゅ、やン、、、』

「ン好きだ、、、」

『私も、、、ッん、、ぁン』

昔からはなにかあれば必ずアイツの元へ行っていた。
だからなんとなく此処が判った。

俺を見た時のの目は少し怯えていた。

そんな目をさせちまったのは俺のせい。

抱きついて来てくれた時は安心したが、まで濡れちまう。

濡れても構わないと云うがあまりにも愛おしかった。

愛の言葉を伝え合い、深く口付けている最中。


ふと墓石が目に入った。

昔は見せつけてやりたいと思っていただろう、だが今日はなんとなく恥ずかしくなった。

コートをアイツの墓石にかけ目隠しをした。

『んぅ、、、ちゅ、や、、?』

俺の行動に不思議そうな顔をする。

「アイツに見せたいのか?俺たちが愛し合っているところを、、」

耳元で態と囁いてやるとは顔を真っ赤にし乍ら身体を捩らせる。

のシャツの釦に手をかけ、数個外し首筋に吸い付いた。

『ッんぁ、、、だ、、め、ちゅーや、ン』

「ダメじゃねぇ。」

『んん、、外、、だか、ら、、ンぁ』

「外じゃなきゃいいのか?」

俺の問いに必死に頷くに、口元が緩んでしまう。

をそのまま横抱きにし、アイツの元を後にする。

気が付けば雨は止み、空には薄く虹がかかっていた。


アイツ、、、見てやがったのか? 


なんてらしくない事を考えちまった。




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