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氷が溶けるまで。【中原中也】

第18章 俺のモノ


芥川「っう、、、中也さん。申し訳ございません。」

目を覚ました芥川は顔の赤みも引いていた。


樋口「先輩っ!善かった、、、。それよりどうしてさんじゃなくて中也さんが此処にいるんですか?」

 
「芥川、なにがあったのか説明しろ。」

芥川はゆっくりと口を開き、説明をした。

は樋口から芥川を預かり、ベッドへ運んだそうだ。
芥川は薬の影響もあり、身体には力が入っていなかった。

ベッドまであと少しの所で身体がふらつき、慌てて芥川の身体を引っ張ったが間に合わず、が芥川を庇う形で2人ともベッドに倒れたのだ。


そしてたまたま唇が重なってしまったとのことだった。

俺の勘違い、ただの事故だった。

芥川「僕の不徳の致すところ。誠に申し訳ございません。」

芥川は一通り説明をし終え、頭を下げた。

「さっきは悪かった。手前はもう少し休め。」

の話も聞かずに彼女を怒鳴ってしまった。

早く謝らなければ、、、

を探しに俺は医務室を飛び出した。



に電話を何度もするが応答はない。

「ッチ。」

のブレスレットには発信機を付けていたのだが、共喰いの時に発信機をフョードルに壊されていたので、居場所が判らない。

この後は書類の確認だけだ。
そんなのは後で徹夜でやればいい、今はとにかくに謝りたかった。


「、、、何処にいんだ。」




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