第3章 すれ違う思い。
「首領、襲撃は失敗です。尾行もつけましたが、、。」
森「腐っても探偵社の親だ。尾行されるほど柔じゃないさ。善いよ、予定通りだ。刺客の袖につけた放射性追跡元素は?」
端末に目をやる。
「反応は良好。」
森「其処が探偵達の隠れ家だ。」
俺は首領の作戦で探偵社の隠れ家へ向かう。
作戦は、探偵社とギルドで潰しあっている合間にを救い出すものだ。
ギルドの隠れ家も把握済みだ。
待ってろ、。
すぐに救い出してやる。
タイムリミットまで48時間。
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真っ暗闇でとても寒い。
この場所は知っている。
最近よく見る夢と同じ場所だから。
姐さまは無事だろうか、、、、。
きっと中也が直ぐに応援に来てくれた筈。
中也に逢いたい。
伝えなくちゃいけなかったのに、、、。
"っ!帰ってこい!"
『中也、、、?』
声のする方向をみるが、中也の姿はない。
"っ!こっちだ!こっちへこい!"
私は声のする方向へ走る。
"っ!来い!!"
突然誰かに手を掴まれたと思ったら、眩い光に包まれた。
『んっ、、、、、。』
??「お目覚めのようだね、スノープリンセス」
『あ、貴方は、、、。』
資料で見たことのある人物。
ギルドの長。
??「失礼、紹介しよう。俺はフィッツジェラルドだ。」
『あ、姐様は!?』
フランシス「ここへは君と人虎だけを連れてきた。」
『何故、私だけ、、、。』
フランシス「取引をしたのさ、今回の作戦に手を貸す代わりに君を連れてこいと云われてね。」
『誰が、、、。私は所詮マフィアの狗です。価値はないはず。』
フランシス「鼠だ。君を何故買ったのか理由は知らぬが、君の安全を第一にし、捕獲しろとのことだ。」
鼠、、、。聞いたことはあるが、どんな人物たちなのか全く情報がないのだ。そんな鼠がなぜ私を?