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氷が溶けるまで。【中原中也】

第16章 秘密


「本当は手前がポートマフィアへ帰ってきてから伝えるつもりだったんだが、今日伝える。」

は俺の言葉をじっと待つ。

「俺は一生手前を守る、手前のそばにいる。どんな時もだ。約束する。一生手前を愛し続ける、俺と結婚してくれ、』


突然のプロポーズに涙も止まり、フリーズする

『へ?』 

やっと出た一言はあまりにもお粗末すぎる。

「へ?じゃねーよ、返事は?」

『わ、私でよければ!』

慌てて返事をする彼女の左手を掬い取り、薬指に指輪をはめる。

『綺麗、、、。』

「手前にピッタリだ。」

『中也、、、私幸せ。』

「俺も幸せだ、愛してる、、、」

『私も愛してる、中也。』

もう一度触れるだけの接吻をした。

ヨコハマの夜景は俺たちを祝福するかのようにキラキラと輝いていた。


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「そーいや、なんで手前そんな格好なんだ?」

中也の言葉で思い出したのだ。

まずい!

福沢さんにも何も云わずに飛び出してきたのだから。

中也に事情を話すと、一緒に来てくれるそうだ。

私たちは福沢さんたちがいる客船へ向かう。


『大変申し訳ございません!』

宴会場に私の声が響く。

自分でもこんな声出るとは思わなかった。

福沢「、謝る必要はない。無事でなによりだ。」

福沢さんはそう云って頭を撫でてくれた。

太宰「君、抜け出せたんだね〜」

「るせぇ、あんなの余裕だ。」

太宰「またまたー、どうせ殴り倒して出てきたんでしょ?ぁあ、怖い。こんな男がちゃんのフィアンセだなんて、、。」

中也が着いてきた理由は私が婚約者だと周りに広める為だったようだ。

太宰「ちゃーん、今ならまだ間に合うよ?考え直し給え」

「はっ!残念だな、糞太宰。これが現実だ!」

敦「さん、おめでとうございます!」

『敦くん、ありがとう。』

太宰「仕方ない、ちゃんはまだ当分探偵社員だから気が変わるかもしれない!否、私が変えさせてみせる!」


「はぁー!?!?!?聞いてねぇーぞ!どーいうことだぁ!!」






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