第15章 守りたい
『どういうことですか!なぜ解除してくれないんですか!?』
私の声が店内に響き渡った。
フョードル「落ち着いてください、共喰いの異能力者が単独行動をしているようですね、困ったものです。」
『そんな、、、、。』
このままでは首領と福沢さんを助けられない、、、。
フョードル「そろそろ潮時ですね。心配しないで下さい、彼らは無事ですよ。さぁ行きましょう。」
彼の手が私の手を掴み、カフェから出ようと出口へ向かう。
然し、フョードルの足は止まり横を向く。
それに続いて私も横に顔を向けた。
太宰「やぁ、善いカフェだね。ふふ、さすが驚いた顔だ。」
『太宰さんっ!』
太宰「ちゃん、無事だね。安心したよ。」
フョードル「、、、、、。」
太宰「なぜここが判ったのか、そう聞きたいのだろう?実際極限の一手だったよ、かの魔人を欺くための。これが私の一手だ。」
太宰さんの奥にもう1人誰かが座っている。
新聞紙で顔が見えなかったが、オーラでなんとなく察した。
フランシス「久しいな、鼠。」
やっぱりだ。元ギルドの長フィッツジェラルドだった。
フョードル「ぁあ!素晴らしい。アイズオブゴッドですね!」
??「あとは我々が引き受けましょう。よろしいですね、太宰くん。」
太宰「いいよ、その為に呼びつけたんだ。」
『安吾さん、、、。』
安吾「さん、ご無事でなによりです。」
そしてフョードルは内務省異能特務課に身柄を拘束された。
フョードル「行きましょう。、また必ず迎えにきます。」
私は返事をしなかった。
否、出来なかった、、、。