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氷が溶けるまで。【中原中也】

第15章 守りたい


「糞っ!!!!」

のことが心配で堪らない。

発信機の位置情報は探偵社のままだ。
先程の腕にはブレスレットが付けられていたのを確認した。

恐らくなにか細工をされているに違いない。

本当は今すぐにでも任務を放り出して、を探しに行きたい。


然し、首領も助けなくてはならないのだ、、、。


仕方がなく、部下たちにの捜索をさせているが未だに手がかりはない。


不安と苛立ちが込み上げてくる。

突然通信機からノイズ音が流れた。

探偵社どもが首領を狙いに来たとの報告だ。

「正面口を突破された!?首領を死守しろ!俺もすぐ行く!」

乱歩「それは困るなぁ、素敵帽子くん」

声のする方へ身体を向ける。

乱歩「僕の推理では君が交じると勝率が下がる。というわけで、僕が君の足止め役だ。」

「おいおい、正気か?確かにあんたは探偵社の主軸だが、戦闘能力はねぇはずだぞ?」

乱歩「でも君、太宰に負けたんでしょ?」

此奴のその一言でとんでもない怒りが全身を駆け巡った。

「重力に潰されてみるか?」

乱歩「名探偵に不可能はない。」


俺の身体は本能のままに動いた。

乱歩「推理小説は好きかい?」

「拳が、抜けねぇ!」

乱歩「登場人物は千人、しかもその半分が殺人鬼。異能力の使えない世界でお互い死ななきゃ、また会おう。」


俺の身体はそのまま飲み込まれた。


、、、、頼むから無事でいてくれ。



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