• テキストサイズ

氷が溶けるまで。【中原中也】

第3章 すれ違う思い。


痛みに備え目を瞑るも一向に痛みはやってこない。

目を開けるとそこには、、、、。


『姐さま、、、?』

紅葉「怪我はないかぇ?、鏡花。」

ドサっと崩れ落ちる姐さま。

『姐さまっ!どうしてっ!!!』

私はすぐに異能力で姐さまの出血を抑えるも、危険であることは間違いない。

紅葉「当たり前じゃ、と鏡花は私の愛しい人達だからじゃ。、鏡花を頼む、、、。」

姐さまは目を閉じる。

頭の中であの声が響く。

"目覚めろ、力を解き放て"

身体の奥底から力がみなぎる。

一筋の涙が頬を伝う、それは地面に落ちる前には氷となっていた。

遠のく意識の中で鏡花ちゃんに伝える。

『鏡花ちゃん、逃げなさい。』

鏡花ちゃんが走り去ったのを確認し、意識を飛ばした。


意識を飛ばす寸前、中也の顔がよぎった。

"中也、、、。最後に逢いたかった。

        伝えたかった、私も好きだと。"


------------

「なんだこれ、、、、。」

今は6月なのに辺りは氷で凍らされている。

ギルドが現れたと部下の無線後、連絡は途絶えた。

ギルドメンバーに氷を操る異能力者がいるとは聞いていない。

姐さんとの姿がなかった。

まさかギルドに、、、。

慌ててに連絡をする。

少し離れた所から着信音がなり、すぐに止まる。
画面は応答と表示される。

「おい!無事か??」

??「やぁ、中也。」

「なんで手前が電話に出る、糞太宰。」

太宰「落ちていた電話が鳴っていたから。」

声はすぐ後ろで聞こえた、振り向くと太宰のみがその場にいた。


「姐さんとを何処にやった。」

太宰「姐さんは傷が深くて、うちの与謝野先生が治療中だ。」

2人は探偵社に人質にされてるってわけか。

「チッ。っで誰がこれをやったんだぁ?ギルドの中にこんな異能力者いるって報告聞いてねぇぞ。」

太宰「何を云っているんだい、中也。凍らせたのはギルドじゃない。」

「ま、まさか。」

嫌な予感がした、、、、。



/ 259ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp