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氷が溶けるまで。【中原中也】

第15章 守りたい


??「さぁ、行きますよ。」

眩しくて顔が見えないが、聞いたことのある声の人物が手を差し伸べてくる。

直感でこの人と一緒にいてはいけないと思った。

『行きません。私の居場所はここだから』

??「なら、仕方ありませんね。」


バァン!

突然銃声が鳴り響く

??「うっ、、、」

唸り声がした、慌てて後ろを振り向くと、、、


『はっ!!中也っ!!!』

すぐに駆け寄る、酷い出血だ。

助けなくては、、、

異能力を使っても全く効かない、顔色はどんどん青白くなり、出血は止まらない。

『中也っ!しっかりして、すぐに病院へ連れていくから!!』

「っ、、、愛してる、、、」

その言葉を残し、中也は目を閉じた。

『嫌っ!!中也っ!!!私を置いてかないで、1人にしないで!!』

??「貴女のせいですよ、貴女が大人しく僕と一緒に来ないからですよ?」




「っ!おい、っ!」

そこで目覚めた。

『はぁ、はぁ、中也、、、、』

「どうした、嫌な夢でも見たのか?すげぇ魘されてたぞ、、、うぉ!」

思わず中也に飛びついた、すごく怖かった。

『中也が、、、いなくなっちゃう夢をみたの。凄く怖かった。』

「大丈夫だ、俺は手前を置いて消えたりしねぇ。約束したろ?」

優しく私を抱き締め、頭を撫でてくれる中也

安心する、中也の鼓動が心地善い。

中也が生きてくれているだけで、それだけでいい。

「俺は手前を置いて消えたりしねぇ、絶対だ。」

中也は私の涙を指で拭い、約束をしてくれた。

『うん、、、中也、愛してる。』

「ああ、俺もだ。愛してる。」



唇が重なり合う、互いを求め合うように、、、。



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