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氷が溶けるまで。【中原中也】

第14章 髪飾り


助手席に座っているを横目に見る。


可愛い、まじで可愛い。
それしか頭に浮かばないのだ。

初め見た時は驚いた、あまりの可愛さに咥えていた煙草を落とした。
前回も同じようなことをしたような、、、、。

出逢ってからずっとロングヘアだった。

綺麗なシルバーホワイトの髪色、ふわふわで柔らかい髪質が大好きだ。

それにしても気になることがある。

「なぁ、なんでそんなツラしてんだ?」

そう、は少し悲しそうな顔をしているからだ。


『中也はロングが好きって云ってたから、、、。』

の言葉で理解した、彼女は悲しいのではなく不安なのだ。

確かに昔そんなこと云ったような、、、

「手前、まさか昔俺がロングが好きって云ったからずっと髪の毛伸ばしてたのか?」

俺の言葉に頷く。

顔が自然とにやける。
彼女の健気な姿がとても愛らしい、、、。

「確かにロングの手前も好きだが、今の手前も大好きだ。すげぇ似合ってる。」

髪を撫でながら彼女に伝える。

『ほんとに、、、?』

「ああ、俺が手前に嘘ついたことあるか?」

『ない。』

は首を横に振りながら答える。

「すんげぇ、可愛い。惚れ直した。」

『ありがとう。』

やっと笑顔になっただった。


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