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氷が溶けるまで。【中原中也】

第14章 髪飾り


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その後探偵社へ戻ると、皆さんもすぐに気付いた。

乱歩「イメチェンしたね!よく似合ってる!!」

谷崎「さん、凄く似合ってますよ!」

国木田「よく似合っている。」

鏡花「こっちの姐も好き。」

与謝野「ほぉら、皆んなこう云ってんだ。自信持ちな!」

『はい、皆さんありがとうございます。』

太宰「そろそろ中也が着く頃じゃないかな?」

太宰さんの言葉で時計に目をやると18時を指していた。

国木田「、上がっていいぞ。今日は非番だったが、出てきてくれたし明日は休みでいいぞ。」

『えっ、いいんですか?』

国木田「ああ、昨日は任務だったんだ。明日1日しっかり休め。」

『ありがとうございます!それではお先に失礼します。』

明日は中也も非番だと云っていた。

ゆっくり2人で過ごせる、そんなことを考え乍ら中也の元へ向かった。

太宰さんの予想通り、中也は車の外で待っていてくれた。

私を見るなり、咥えていた煙草を地面に落とす中也。

この光景前も見た気がする、、、。

そこで気が付いた、髪を切ったことを。

恐る恐る中也の元へ近づく。

なんて云われるかな、、、。

「っ、手前、、、。」

心臓がドキドキと大きな音を鳴らす。

肩をガッシリと掴まれる。

「すんげぇ似合ってる!!」

『え?ほんと、、、?』

「ぁあ。ロングも好きだが、こっちの髪型も善い!!」

中也は携帯を取り出し、私の写真を撮り出す。

『は、恥ずかしいよ。』

「善いじゃねぇか、まじで可愛い。やべぇ。」


写真を撮り終えた中也は満足そうな顔をしていた。


車へと乗り込み、私達の家へと車は走り出した。




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