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氷が溶けるまで。【中原中也】

第14章 髪飾り


中也に褒めてもらえて嬉しかった。

正直かなり不安だった。
似合ってない。って云われたらどうしようか、そんな事ばかり考えてた。

悩むことなんてなかったのだ。

あっという間に車は家へ着いた。



『中也、、、動きづらいよ。』

今、私は夕飯の準備中。

然し中也がぴったりと後ろにくっついていて作業が進まない。

「いいじゃねぇか、それより飯は後にしねぇか?俺は飯よりも手前を食いたい、、、。」

私の顎を掴み、後ろへと向かされる。

『んぅ、、、だめ、ちゅ、、や。』

「ん、好きだ。。」

触れては離れてのキスを何度もされる。

暫くするとキスは深いモノへと変わっていく。

中也との甘いキスに頭はぼーっとして、身体は自然と中也を求める。

「、今すぐ手前を抱きたい。」

熱を持った真剣な眼差しに、胸は熱くなる。

『優しくしてくれる、、、?』

「ぁあ、とびっきり甘くしてやる。」

返事をする前に抱き抱えられ、寝室へと連れて行かれる。

ギシッ

2人分の重さにベッドが軋む。


「、手前の全てが好きだ。」

『私も、中也の全部が好き、、、。』



甘い時間の始まりだ。




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