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氷が溶けるまで。【中原中也】

第13章 4年前の任務


『っふン、、、』

身体が熱い、やはり先ほどの飲み物に薬が混入されていた。


智司「そんな怖い顔しないでおくれよ、すぐに気持ちよくなるからさ?」

私はベッドに押し倒される。

彼のポケットの中に何かあるのが判った、小さくて薄いもの。

マフィアの勘ですぐ判った、証拠だ。


ドレスの裾を捲り上げようとする手を掴み、抵抗する。

身体に力が入らない、、、。
中也以外に触れられたくない。

智司「大人しくしろっ!」

頬を思いっきり殴られる。

『ッい、、、。』

智司「美人が痛みに耐える姿が堪らなく興奮するんだよ」

『悪趣味ね。』

彼の手が太ももをつたい、ショーツに触れる。

"っ!"

中也の声が聞こえた気がした。

その瞬間、身体中に力がみなぎる。

『異能力、氷の涙!』

次の瞬間智司の手は氷漬けにされた。

智司「あ"あ"あ"!!!」

氷はマイナス温度、それは強烈な痛みに変わる。

智司のポケットからSDカードを引き抜いた。

中身を確認すると、花園の悪事がしっかりと記録されていた。


すぐさま部屋から出ようとするが、手を掴まれる。

『え、、、?』

智司「はは、俺は炎を操れる異能力者なんだよ、知らなかったかい?」

そんな情報はなかった、、、、。

氷と炎では相性が悪過ぎる。

拙い、せめて証拠だけでも、、、。

智司「さっきのお返しだっ!」

『うっ、、、』

お腹を殴られ、その場に倒れ込んだ。

髪を捕まれ、顔を数発殴られる。

智司「ほら、SDカードを寄越せ!」

薬のせいで身体は動かない、、、。

せめてSDカードだけでも守らなくては、、、。

智司「チッ、少し火傷してもらおうか??」


痛みに備えて目を瞑った、、、。


バァン!!!


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