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氷が溶けるまで。【中原中也】

第12章 特別な日


----8年前

「水族館、、、?」

『うん!昔パパとママに連れて行ってもらったの。凄く綺麗だったんだ!』

「へー、俺は行ったことねぇから判んねぇ。」

『じゃあ、いつか一緒に行こうよ!絶対中也も楽しめるよ!!』

「おお、いいぜ!約束だ!」

『うん、約束!』

そんな約束をしたのだ。

後々、白瀬にこの話をした。

白瀬「それってちゃんからデェトの誘いじゃねぇか!」

「デェト?」

白瀬「中也は疎いからなぁ、水族館はデェトスポットって聞いたぜ?」

「手前も知らねぇじゃねぇか!」


その頃の俺は全く色恋沙汰なんて知らなかった。
ただ、との約束は嬉しかった。


と再会後、何度か水族館へ連れて行こうかと思ったが、記憶を取り戻してしまうかもしれないと思いなかなか行けなかった。
辛い過去を思い出してしまうかもしれないからだ。

その時の俺はまだを支えれる自信がなかったのだ。

だが、今は違う。
どんなことがあろうとを支えれる自信がある。


----現在

『水族館、、、?』

「ああ、手前行ったことねぇだろ?」

『うん。凄いね、中也』

「??」

『私ずっと行ってみたかったの!』

「///そうか!よしっ、行くか!」


の眩しい笑顔にドキっとした。


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