第12章 特別な日
今日はの誕生日だ。
勿論今までだって祝ってきた。
然し、今回は特別にしたかった。
付き合ってから初めての誕生日だからだ。
寝起きのを寝巻きのまま連れ出し、数日前に予約しておいた行きつけの店へを連れて行く。
は寝起きで頭が回らず、俺にされるがままだ。
店員からに似合う服をいくつか見せてもらう。
目に入ったのは真っ白のワンピースだった。
によく似合うと思った。
暫く待っていると、店員の後ろに小さな人影が見える。
店員「とびっきりお洒落にさせて頂きました!」
店員がの手を引き、俺の前へと連れてくる。
「ッ///」
想像以上だった。
あまりの美しさに声を出すことができなかった。
白いワンピースはにピッタリだった。
髪も少し上げているので、白く綺麗な頸が見える。
「よく似合ってるぜ!」
『ありがとう、中也。』
ほんのり顔を赤らめらが可愛くて仕方がない。
「さぁ、行くか。姫さま。」
の手を引き、店を後にする。
『中也、何処へ行くの?』
「着いてからの楽しみだ!」
ある場所へと車を走らせた。
誕生日はここへ連れてくると決めていたのだ。