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氷が溶けるまで。【中原中也】

第10章 快楽と云う名の猛毒。


俺たちは急いで、が監禁されている場所へ向かう。


辺りは血の海だった。
倒れているのは恐らくギルドの残党だろう。
全員死んでいる。

死体に囲まれるようにが倒れている。

「!!」

に駆け寄ると胸にナイフが刺さっていた。

「しっかりしろ!っ!!」

出血も酷く、顔色も真っ青だ。

このままだと、、、。

??「っ!!どきな!」

「手前は、、、。」

探偵社の女医だった、、、。

与謝野「君死給勿!!」

眩い光がを包む。

与謝野「なんとか間に合ったようだね。」

の胸の傷は綺麗に元に戻っており、顔色も善くなっていた。

「助かった、礼を云う。」

与謝野「当然のことをしたまでさ。それよりちゃんとと話すんだよ。」

「ぁあ。」


だが不安だ。

が無意識に異能力を使っていたら、記憶を失っている可能性もあるからだ。

『んっ、、。』

「っ!!俺が判るか、、、?」


俺をじっと見つめる。

鼓動が早くなる。

『ちゅ、うや、、、。善かった、無事で。』


「それは手前の方だろ!!善かった、無事でっ、、、。」



の記憶は失くなっていなかった。
安心した、、、。
そこで俺の意識は消えた。



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