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氷が溶けるまで。【中原中也】

第10章 快楽と云う名の猛毒。


樋口「女神様、、、。」

芥川「ッ、、、////」

「なっ/////」

は淡いブルーのドレスを身に纏っていた。

白く綺麗な肩が露わになっている。
あまりの美しさに息を呑む。

太宰にエスコートされたは、完全にそのモードに入っている。

目つき、仕草、オーラまでもがいつもと違い、色気を含み男たちを首ったけにするのだ。


が1人になった瞬間、一斉に男どもが彼女を囲む。

は少し困った顔をしながらも、一人一人を品定めしていく。

然し、なかなかキングは現れない。

やはりデマだったか、、、。


その時だ、が1人の男と会場を出ようとする。

奴がキングなのか、、、?

太宰の指示で俺たちは会場で留まることになる。

暫くすると、キングではないと判明した。

引き上げようとすると隣にいた白石が消えていた。

まさか、、、。

「白石がいねぇ!!」

白石はただの研究員だ、武術なども心得てない。
キング達が彼女を攫ったとなると彼女が危険だ。

芥川達と手分けして彼女を探す。

不自然に空いている扉が気になり中に入る。


「白石っ!!!」

ドレスが少しはだけている状態で床に倒れている白石に駆け寄る。

「おい、白石!大丈夫か?」

俺は上着を彼女にかけて、身体を起こす。

白石「んっ、、、。中也さん、、、。」

白石が俺に触れた瞬間、微かな痛みが走った。

腕を見ると注射器が刺さっている。


「白石っ、、、手前。」



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