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氷が溶けるまで。【中原中也】

第10章 快楽と云う名の猛毒。


白石「おかえりなさい、中也さん。これ先ほどの資料をまとめてますので、確認してください。」

「ぁあ、助かる。」

白石「あと、PDPの成分ですが他に媚薬も含まれているようです。」

「媚薬か、、、。趣味が悪い奴らだな。」

PDPが出回ってからヨコハマでも強姦が増えた。

が狙われないか不安が募る。

白石「なにかありましたか?」

「いや、なんでもねぇ。」

白石のまとめた資料に目を通す。
この数日、白石と共に仕事をしているがよく仕事ができる奴だ。

資料も判りやすく、そのまま提出しても問題がない。

今回の任務も共に参加する予定だ。

白石「ふふ、さんでしょ?」

「え"。」

白石「中也さんは判りやすいですね、今回の任務でさんが囮になるのが嫌なんですか?」

「少し心配なだけだ。」

白石「さんとても美人ですもんね。さんとお付き合いされているのですか?」


「いや、彼奴は首領の娘だ。俺なんかが手出しできねーよ。」

ほんとは云いたい、"俺の女"だと!


白石「そうなんですか!てっきり仲が良さそうだったのでお付き合いされているのかと思いました。」


「彼奴とは幼馴染みてぇなもんだからな」と誤魔化し、資料に目を写す。

白石「へぇ、そうなんですね、、。」

白石の不敵な笑みが浮かぶ、、、。


--------

太宰「ちゃん、色仕掛けするのいつぶり??」

『4年ぶりです。あの時以来ですね、、、』

太宰「ふふ、中也がさせてないんだね?流石は番犬だよ。」

『久しぶりなので、少し緊張してます、、、。』

太宰「ふふ、なら私で練習するかい?」

ドン。

前には太宰さん、後ろには壁。

所謂"壁ドン"をされている。

事務所内は私も太宰さん以外は出払っている。

2人きりだ、、、。

太宰さんの手が私の顎をそっと掴む。

太宰「ぁあ、美しい人、、、。」

少しずつ近づいてくる太宰さんの顔、、、。

顔を背けようにも、しっかりと固定されていて動かせない。

あと数ミリで重なってしまう、、、、。



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