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氷が溶けるまで。【中原中也】

第9章 初めての感情。


与謝野「アンタそれは"嫉妬"さ。」

『"嫉妬"、、、ですか?』

"嫉妬"の意味は知っている。

でもどんな感情なのかは知らなかった。

与謝野「そーだよ、知らなかったのかい?」

頷く私。

与謝野「可愛いやつめ、心配しなくても彼奴はアンタにベタ惚れさ。」

与謝野先生から聞いたことに驚いた。

私が探偵社でお世話になる前日に中也が探偵社に来たらしいのだ。


----数日前

「邪魔すんぞ。」

与謝野「何の要だい?」

「明日からが世話になる。」

与謝野「そうだったねぇ、態々挨拶かい?アンタも律儀だねぇ。っで、本当の要件はなんだい?」

「チッ。ここにいる男どもに伝言だ。主に糞太宰にだが、は俺の女だ。に近付いたり、口説こうとしたら重力で潰すと。」

与謝野「アンタ、かなり惚れてんだねぇ。」

「ったりめぇだろ。まぁのこと頼むわ。」


------現在に戻る

『そんなことがあったなんて、、、。』

与謝野「ふふ、顔が真っ赤だよ。アンタは愛されてるよ。まぁ彼奴がそう云っても、ここの奴らには効果はないけどねぇ。」


与謝野先生は事務所の扉を開ける。


太宰「あっ!ちゃーん!!おかえり♡」

帰ってきて早々、太宰さんの抱擁から始まる。

『太宰さん、苦しいです。』

太宰「ふふ、私の愛さっ!」


乱歩「ちょっと太宰、僕のちゃんだ。」

乱歩さんに手を掴まれ、太宰さんから引き離されるも今度は乱歩さんに肩を組まれる。

乱歩「ちゃん、今から駄菓子買いに行こ!新作が出たんだよねぇ。」

太宰「乱歩さん!なにちゃんとデェト行こうとしてるんですか!仕事してください!」

国木田「それはお前だ!!!仕事をしろ!」


事務所内には国木田さんの叫び声が響き渡るのであった。



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