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氷が溶けるまで。【中原中也】

第9章 初めての感情。


中也と共に首領の元へ向かう。

中に入ると首領と1人の女性が立っていた。


森「2人とも、こちらの先生は白石玲子先生だ。我々ポートマフィアの傘下である製薬社の先生だ。」

白石「初めまして、白石です。本日からポートマフィアでお世話になります。」

森「今中也くんたちが関わっている任務の力になると思って呼んだのだよ。」

「中原中也だ、宜しく頼む。」

森「あと、こちらの可愛い子は私の娘のちゃんだ」

『です。よろしくお願いします。』

白石「初めまして、とても綺麗なお嬢さんですね。」と微笑んだ。

森「ちゃんは今探偵社でお勉強中でね。今後、顔を合わせるかもしれない。よろしく頼むよ。白石先生」

白石「はい。」

森「ということで中也くん、明日からこの任務が終わるまで白石先生を君の部下としてみてやってくれ。」

「はい、承知しました。」


『ボ、、、お父様、今後顔を合わせるって、、、?』

森「お父様だなんて、堅苦しい。いつものようにパパと呼んでくれたらいいのだよ?」

マフィアではない人間が来るといつも首領の娘と紹介する為、こういう事によくなる。

困ったものだ、、、。

『ッ。パパ、今後顔を合わせるって?』

森「ふふ、まだちゃんの耳には入ってなかったのだね。今回の件は探偵社と共同調査なのだよ、前回のようなことがあってはいけないからね。」

敵組織と云えど、一度共闘した探偵社とポートマフィアが組めば万が一、新ギルドと戦うことになっても前回のような惨劇にはならずに済む。

首領の最適解なのだろう。


『そうなのね。』

白石「任務でお会いした時は宜しくお願いします。」

『こちらこそ。』



白石さんの笑顔が眩しかった。



森「そろそろちゃん戻る頃かな?」

『う、うん。』

「なら、送っていくぜ。お嬢。」


中也が私の手を取り、部屋を出た。


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