第1章 血鬼術【宇髄天元/＊】

鎖から降ろしてくれた彼は申し訳なさそうに大人しくなり、私は朦朧とする意識の中、らしくない彼が可愛いと思ってしまった。
大好きな人の温もりが愛おしくて、優しく寝かせてくれる宇髄さんに夢中で抱き着いた。
宇髄さんの鼓動は少し早くて、それと重なるように私も早くなっていく。

「…ん、…やっと、…宇髄さんに触れるー…」

「……はぁ、…そりゃ反則だ…。円華。…やっぱお前が悪い」

何が反則で、悪いのか全く分からない。
だが、優しく頭を撫でられ心臓がぎゅっと掴まれたような感覚に、それはすぐにどうでもよくなった。

互いに見つめ合えば自然と唇が重なり、浅い口付けが少しずつ角度を変えながらだんだんと深いものになっていく。

───クチュッ、ピチャ

舌を絡ませ、互いを求めるように咥内を弄ると、どちらの唾液かも分からない水音が耳を犯していく。
大きな手は私の胸を揉みしだき、指先で胸の先端を何度も弾かれ声を上げようにも、その声は宇髄さんの口の中へと消えていく。

「っん、…ふっ、んぁ、ん！」

ゆっくり唇が離れ、顔を上げた宇髄さんは熱の篭った吐息を漏らし、その瞳はまるで獣のように鋭く私を捉えて離さない。
そんな彼の頬に手を添えると、それを握られる。

「お前の中に入りたい…」

握った手の指を絡めて押さえつけられ、不意に耳元で囁く低い声は、脳を犯すように響いて私に絡みつく。
それと同時にじわっと秘部が濡れたのが分かった。

「んっ、…わたしも、宇髄さんが、欲しっ、…いれて？」

「っ、…チッ…煽りやがって…！」

顔を顰めた宇髄さんは上着を脱ぎ捨て、性急な手つきで私の下着も脱がしていく。
私の体は宇髄さんに何度も叩き込まれた快楽が待ちきれず、やっと一つになれると思うとお腹のあたりが疼いて仕方ない。

「円華、…力抜いてろよ？」

膣口に昂った欲棒が宛てがわれると、まるでソコに口付けするかのようにグチュっと水音が響き、宇髄さんは一気に私の秘部に突き刺してきた。

「っ、あああぁぁ！っ…あぁ！はっ、ん！っ、ぁ…」

「っ、…相変わらず、きっちぃな…クッ、…円華、力っ、抜けって…」

押し寄せてくる其れは一番奥に衝撃を走らせ、チカチカと目の前が光る。自分でもわかる程に彼の欲棒を締め付け、ものすごい質量と圧迫感に私は体を仰け反らせるしかなかった。