第4章 寝顔【不死川実弥/*】
円華の腰を抱き支えた実弥は、ヒクヒクと収縮する蜜口に昂った肉棒を宛てがうと、濡れそぼったそこから互いの粘液でグチュリと水音が立った。
「んぁっ、…あ、はや、くぅ…っ、ほし…ぃっ!」
「─っ、くれてやるから急かすんじゃねェ」
支える円華の腰を落とすと同時に欲望を突き立てるように打ち込んだ。
ズチュっ、と一際大きい濡れた音と共に狭い蜜壁を擦るように最奥まで一気に貫く。
「ああぁぁっ!あっ、はァっ、おっ、きぃ…んっ」
「くっ!…ちったぁ力抜けっ、持たねェだろーがっ」
天を仰ぎ喘ぐ円華の声が部屋中に響き渡った。
円華の重みも相まって、一番深いところまで届いている実弥の肉棒をうねるように締め付ける肉壁は収縮を繰り返しながら、それでも奥に咥え込もうと吸い付いてくる。
ドクドクと脈を打つそれを落ち着かるように実弥は大きく息を吐いた。
正直いじめ過ぎた。
いつも以上の締め付けに、一瞬危うかった実弥は自分で自分の首を絞めたようなもの。
円華の中ばかりに集中していたせいか、少し落ち着きを取り戻した時、肩と背中にじんわりした痛みが今になって伝わってくる。
軽く気をやったのか、円華は快感で体を震わせてしがみつく実弥の背中に爪を立て、肩に噛み付いて堪えていた。
「ぅ…ぁあっ、…んん…っ」
脱ぎ切っていない夜着が肩からずれ落ち、食えと言わんばかりの円華の細い首筋はしっとりと湿り気を帯びていて、ほんのり赤く染めていた。
日に焼けていないそこに跡を残せばさぞ映えそうだ。
所有欲に駆られた実弥は徐に髪を避けて、そこへ歯を立てて甘く噛み付いた。
ビクンと体が跳ねたと同時に円華の中がギュッと締まる。
「いたっ、ん!…やっ、くび、だめっ」
なぞるように舌を這わせたあと強く吸い付くと、そこには歯型と赤い跡が残る。
ピクピクと小刻みに体を震わす円華の腰を抱き、もう片方の手で尻を掴むと体を軽く浮かせる。
引き抜くだけで離すまいと欲棒に絡みつく快感に実弥は眉を顰めた。
「円華。悪ぃが動くぞ」
「あ、っ、ま、まって!いま、だめっ」
「待てねェ」
こっちもお預け食らってる状況で待てるわけが無い。
止めに入る言葉を無視して、再び円華の腰を思い切り落とした。