I’ve been thinking about you.
第3章 ねこあし
お母さんは優しい
施設にいた時とは比べ物にならないぐらい僕たちに幸せをくれる
『おーい!死にかけの猫がいるぞ!』
ばっ
『駄目だよ!!猫ちゃんが可哀想だ··』
『はぁ?お前には関係ないだろ!!』
ばしっ
『うっ··!』
ドシャ··
『てめぇ!フィンに何する!』
ドっ!
『ぐっ··』
ガシャン
『死にかけを助けるとか弱い人間がする行為か。いいか··ここはお前らみたいな弱い人間が勇敢に挑んでも意味などない』
ガシャン!
『出せよ!フィンがひとりになっちまう!』
『··ふん』
···何時間経った。
··ぐぅぅ
『··腹減った』
ガチャ
『兄さん。』