I’ve been thinking about you.
第15章 世界が壊れた音 オーターさん
そっ
なでなで
「オーターくん、今の世界は楽しい?」
「うん、僕は神覚者になったよ」
なでなで
「凄いね、誰もが幸せに笑って楽しく暮らせる世界になったんだね」
「僕じゃ出来ない···痣なしの魔法使いが···壊してくれたんだ。僕には出来なかった··傷つけていた」
「知ってるよ」
「えっ」
「オーターくんが付けているピアスを通してずっと見てきたからね。色んな魔法使い·戦い·笑い·友人との記憶を僕は一緒に見てきたからね」
「一緒に··見ていた?」
にこっ
「うん、オーターくんが寂しくならないようにね」
「魔法使いさんの··名前を教えて··ワースにも教えたい」
「オーターくんが今呼びたい名前を僕にくれるかな?」