I’ve been thinking about you.
第14章 母親 デリザスタ
ふいに呼ばれた名前と声に私は振り向くと
「もうアリアと仲良くなったんだね」
「えぇ、自室に行くのが大変なのか迷ってましたからね。お父様が来るまで俺の部屋にいました~~~」
「·····(ほんま魔法使いだ、でもこれで帰れるか。良かった良かった)」
「アリア、帰ろうか」
「はい、デリザスタさん失礼します」
ひらひら
「またね~~~」
パタン
「お父様~··息子に対して殺気は駄目ですよ」
背中に何本か刺さった針
✿✿✿
コッコッコッ
『····』
ててて
(やばい、シリルさんずっと無言)
コッコッコッ
(何故だろうか、別にアリアが誰と話そうが勝手だが、母親として接していたからか?)